あと1カ月で帰国

突然人が死ぬことがあることを実感したのが3年前の夏。それからは自分の人生にも必ず終着点があって、それはいつ来るかわからないということが私に深く重くのしかかった。それからは後悔のないように一瞬一瞬を頑張り、私の時間は濃密さを増し細かくなった。そんな日々を振り返って、生き急いでたというか自分で自分を追いこんでいたと感じる。いつ来るかわからない死に怯え、でもそれは同時に死をいつでも受け入れるようなそんな虚しい姿勢であったのだ。まだ平均寿命との比較において若いし、周りとの調和を考えれば、もう少しゆっくり、余裕を持てる。もちろん怒涛の日々は歓迎なのだが、ずっとうまく行くことなんてないし、その先には生が待っていよう。
そんなことに気付くために、一度深呼吸するために留学したんじゃないかな。