靴と服をいつも地下深くに置いて帰る

地下5階の更衣室でぽつねんとしてると、この私がいる部屋だけ取り残されて後は全部土になってしまいそう。誰もいない湿った暗い土の中、更衣室だけ明るくて、でも今の私は土にぐらりと沈んでいって、溶けてしまう。かすかに地下鉄の音が聞こえる午後6時32分、私はここにいるよ。