雨降る金曜日と美術館 傘の不在、現前する色彩

若冲生誕300年という訳で上野へ、やってきたよ金曜会社帰り。
まずはみはしにてお雑煮チャージし揚々と向かう。しかしながら予想だにしない雨と長蛇の列!仕方が無いのでハンカチ被って並んでいたらお隣の心優しいご婦人が傘に入れて下さる。ぽつぽつと話し始めたならばなんと、その方現役学芸員さんで、今日は仕事帰りに寄られたそう。若冲の作品がこれだけ集まるすごさ、見たい作品を1,2つ決めて回るといいよなどアドバイス下さる。関係者として既にこの展覧会に1回、各作品は以前見たことあるそうで、色々背景や知識を教えて下さり、雨で50分並んだけどあっという間でした。大学での専攻や素敵なスカーフ、オススメの展覧会などお話しして下さり、私は興味津々で質問攻めにしてしまいました!他の美術館のチケットまで頂き、最後に名刺交換をし、傘を忘れて良かった!とつくづく思う。
肝心の若冲はやっぱり素晴らしく、鳥獣花木図屏風、動植採絵、鶏、象…躍動する色彩はむしろ前衛的で生き生きとしていた。
また生きてるうちに見れたらいいなと願いつつ、今日の出会いが1番素敵だったと感じた5月雨降る最初の金曜日。